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チームの雰囲気は引き締まっていた。

各々が自分の置かれた立場、自分のコンディション、チームの状況をしっかりと把握しながら、コーチ陣が組んだメニューに取り組んでいて、今チームが置かれた立場を真摯に受け止めている雰囲気がしっかりと伝わってきた。

中でも#2ディアンテと#33トロイの2人の存在感が際立っていた。

#2ディアンテは練習中、人一倍声を出しチームを盛り上げているし、#33トロイは練習後も黙々とコーチとコンディショニングドリルをこなす。#2ディアンテは自分が今まで一緒にプレイしてきた外国人選手たちと比べても一番声を出して練習に臨む選手だ。そのぐらい良く声を出す。#33トロイも意識が高い。練習後の彼のワークアウトを見れば最近のコンディショニングの良さは納得だった。#2ディアンテの良さは誰もが一度見れば分かると思うが、#33トロイの素晴らしい所はスタンスの良さとバランスの良さ、身体の使い方の器用さだ。彼を最初に見た時からスタンスの取り方がビッグマンのプレイヤーとしてはしっかりしていて、動きがスムーズだった。これは子ども達に見てもらいたいスキルでもある。


現在、10勝2敗。

アルバルク東京に見えてきた課題は何だろうか?
それは、『らしさ』をゲーム開始から40分間出し続ける事ではないだろうか。

前回の秋田ノーザンハピネッツ戦は、4Qに逆転するという勝ち方と言えば理想の勝ち方であったし、自分たちのバスケットボールをすれば最後には逆転できるという自信を付けた試合でもあったが、見方を変えればエンジンがかかるまで時間がかかるという捉え方も出来る。ここ最近はそのような試合が数試合見られたのも確かだ。ただ、栃木戦での1敗を機に選手たちの意識も変わってきたようで、試合を自分たちでしっかりとコントロール出来るようにも見えたので、練習後に選手たちの声を聞いた。

選手たちに話を聞いてみると、
チームでしっかりと試合中に話せてきたし、個人個人が試合の流れを読んでそのシーンに合ったプレイをチョイスするようになったという。今までよりもコミュニケーションが取れて、チームでの意思疎通が出来てきたと言う事だろう。今まで意思疎通が出来ていなかったわけではなく、ただ勝ちたいという選手たちの想い、チーム力を向上させたいという思いが自然と選手たちを動かしたのだろう。

能力が高い選手が多ければ、いつでもどこでも攻められるという自信があるため、チームとしては単発な攻めになる可能性が極めて高い。しかし、能力が高い選手がチームを意識してプレイし始めることほど他チームにとって恐ろしい事はないだろう。今のアルバルク東京はその段階にきている。本当に今後が楽しみだと思う。

秋田ノーザンハピネッツは現在、2勝10敗だが、
潜在能力、爆発力が高いチーム。乗せてしまうと怖いので、まずは秋田が得意とする3Pをしっかりと止めたい。それと、フロアバランスが素晴らしいので#3安藤から始まるピック&ロールで崩されると、#15パルマーと#23スティーブンスの個人技を自由に披露させてしまうスペースを与えてしまうので、#3安藤へのディフェンスがカギとなるだろう。

オフェンスの多彩さだけではない、アルバルク東京のプレッシャーディフェンスも是非注目して観てもらいたいと思う。出だしからアルバルク東京らしさ全開で会場のALVARK REDが大いに盛り上がることを期待したい。

#15 竹内譲次
前回の対戦では秋田のホームの雰囲気に飲まれてしまいリードされて追いかける展開でした。
しっかり勝ち切れたことは評価できると思いますが、今週の対戦では成長したアルバルクをお見せするためにも、前回以上に質の高いプレーをしなければいけません。是非その姿を会場にお越しいただき応援をよろしくお願いします!

 

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#35 伊藤大司
秋田さんはオフェンスもディフェンスもチームとして、しっかり戦ってくる良いチームだと思っています。
前回の対戦では序盤でリードを許してしまったので、その反省を活かし、今回は序盤からアルバルクのバスケットで勝利を掴みたいと思います!僕たちのホームで一緒に熱く盛り上がりましょう!!