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KAISEI REPORT vol.2【#53カーク選手編】

いつもアルバルク東京へのご声援ありがとうございます
 
2017年11月からNPO法人Being ALIVE JAPANが主催する「TEAMMATES」の活動で、アルバルク東京に入団した人形 櫂世(ひとかた かいせい)くん(7歳)は、アルバルクの練習やホームゲームへの参加を通してプロバスケットボールクラブに触れています。運動が大好きだった櫂世くんは、昨年6月に突然「ペルテス病」という長期治療の必要な病気にかかり、現在はできることが制限されています。「TEAMMATES」の活動は、櫂世くんのような長期治療を要する子どもたちのモチベーション向上や、復学後のサポートをする活動です。
 
数回の練習参加と、1月28日(日)滋賀戦、2月11日(日)川崎戦のホームゲームに参加し、運営のサポートをしてくれています。先日のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチに続き、サプライズでクリスマスプレゼントを用意する等、櫂世くんとのコミュニケーションを気に入っている#53アレックス・カーク選手にインタビューしました。
 
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◆櫂世くん
ぼくは試合のたびにアレックス選手のダンクシュートを見るとすごく嬉しいです。アレックス選手がはじめてダンクシュートをできたのはいつですか。そのときのことを覚えていたらおしえてください。
 
◆カーク選手
最初にダンクできたのは、13歳か14歳の時でした。最初は高く飛べなかったんだけど、何度も何度もジャンプして練習していて、初めて成功した時は本当に嬉しくてよく覚えているよ。その後、試合中にもダンクすることが出来たんだけど、その時は今みたいなサイズもなかったので、もう本当にギリギリなんとか成功したって感じだったんだ。最初がそんな感じだったので、もっと成長して強いダンクをできるようになりたいと思うようになったんだ。
 
◆櫂世くん
アレックス選手が40得点した試合(1/28滋賀戦)のヒーローインタビューで、僕がアレックス選手の名前を呼べたことがすごくうれしかったです。僕はシュートの練習をするときに入った数を数えていますが、アレックス選手はあの日も入った数を数えていましたか?40得点を取ることはあの日の目標だったのですか?
 
◆カーク選手
あの日の試合は特別な試合だったよね。櫂世が試合に参加することを聞いていたので、みんなとにかく勝って頑張っているところを見せたいと思っていたんだ。櫂世が来なくても、アルバルクはいつも頑張る選手たちが揃っているんだけどね。加えてその日は譲次も誕生日(の前日)で色々仕込んでいたのでまずは勝って喜べてよかったよね。
自分の得点のことだけど、たいていの選手は自分の得点は数えていないんじゃないかな。なぜならみんな「勝利」だけに集中しているので数えている暇もないんだ。それと、アルバルクではルカHCからの指示もすごく多くて、それも試合中耳に入ってくるからね(笑)。
あの試合に限らず、得点数を目標にすることはないかな。さっきも言ったように「勝つこと」を第一に考えているんだ。試合をすると、その日に調子がいい選手というのが必ず出てくるんだ。あの日は僕が40得点だったけど、譲次だったり、大貴だったり、ジャワッド、誓哉とか、その日に一番調子いいな、という選手にボールを集めて活躍できる場面をみんなでつくるようにしているんだ。調子のいい選手にはどんどんボールをパスしてシュートできるようにするのがバスケットボールなんだ。
 
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◆櫂世くん
僕の背番号はお誕生日の番号だから選びました。だからとっても気に入っています。アレックス選手の背番号は大学の先輩の番号だというのを見ました。その人はどんな人ですか?
 
◆カーク選手
まず、アメリカだと身体の大きい選手の背番号は大きい数字っていうパターンが多いんだよね。53番とか55番とか。数字の小さい背番号は小さい選手がつけることが多いね。僕も身体が大きい方だったから最初に53番をつけたんだ。それから進学してニューメキシコ大学のチームに入ったんだけど、そこにいた先輩が53番をつけてたんだ。僕はその先輩をすごく尊敬していて、その後チームに入ってから、彼みたいに努力して、彼みたいなプレーをする選手になりたい、そう思ってまた53番をつけたんだ。彼はレバノンのチームでプレーしていたプロバスケ選手だよ。これまでのキャリアを考えてみると、いい経験をたくさんできているので、53番にして大正解かな。
 
◆櫂世くん
僕は怖かったり嫌だったりすると、逃げたくなっちゃいます。でも、本当はダメなんだろうなと思っています。アレックス選手は、やりたくないとき、怖いとき、嫌なとき、でもやらなきゃいけないときはどうしてますか。どうすればできるようになりますか。
 
◆カーク選手
僕はバスケの試合では、心を鬼にして相手をやっつける!という気持ちでプレーしているけど、コートを離れたら優しくあろうと思っているし、我ながら恥ずかしがりやな一面もあるんだ。人との接し方がうまくいかないこともたくさんあるんだけど、そういうときこそ、恥ずかしがらずに人とお話しする、勇気をもって話しかける、いつもの自分からもう一歩踏み出してみることが大切だと思うよ。その時に相手のこともちゃんと考えてあげること、これも大事だね。一歩一歩恥ずかしがらずにやっていけばいいと思うよ。
それを続けてきたことでアルバルクに入って、こうやって櫂世ともお話しできているんだ。少しずつ勇気を出すことを続けるといいことが起きてくるものなんだ。
 
◆櫂世くん
ありがとうございました!次の試合もがんばってください!
 
櫂世くんは、今週末3月24日(土)レバンガ北海道戦に試合参加し、チームまわりのお手伝いを行う予定です!